「Taiga」は、運営会社の株式会社3D Printing Corporationより2024年に開発された製造プラットフォーム(Webサービス)です。
2016年の設立から3Dプリンターを含む世界最先端の技術を採用した機器の販売、3Dプリント技術を用いた受託製造サービスを提供し、部品の高付加価値化・納期の短縮・コスト削減などに貢献してまいりました。
私たちは、これまでの成功を一層強化し、より多くの顧客に貢献できるように、セキュリティ強化とサプライチェーン全体の効率化を実現する製造プラットフォーム「Taiga」を開発。供給元を失った部品の再生産や多品種少量生産など、製造現場の多様な課題に対応し、スムーズなものづくりを提供していきます。
下記では、弊社代表のアレックスがTaigaの魅力について語っております。ぜひご一読いただき、私たちの思いを感じていただければと思います。
どうして「Taiga」という名前をつけたのですか?
名前は、カナダやロシアなど北半球の亜寒帯に広がる針葉樹林帯の「タイガ」に由来しています。タイガはロシアの極東地域に広がる広大な森林で、その栄養豊富な川がオホーツク海に注ぎ、ホタテなどの海産物を育む重要な役割を果たしています。自然の豊かさと生態系のつながりを象徴する存在です。私たちは、製造業がより質の高い生産を追求し、強くて持続可能な仕組みに変わることを目指しています。
なぜ「Taiga」を開発したのですか?
クライアントの問題を解決していく中で、サプライチェーンの情報をデジタルで管理できるようにすることが、私たちが提供できる大きな価値であることに気づきました。さらに、デジタル化を進める中で、情報のセキュリティに大きな課題があることも発見しました。私が中国にいた頃、ある製造現場で重要な情報が複数の工場に漏れてしまう状況を実際に目の当たりにしました。この経験から、情報の漏洩を防ぐ必要性を強く感じ、デジタル化とともにセキュリティを強化することが重要だと考えました。また、多くの企業は環境に配慮した選択をしたいと考えていますが、持続可能な資源の情報不足やコストの高さ、取引先の状況などから、実際には選択肢が限られています。このため、理想的な行動を起こせないことが多いのです。しかし、デジタル化によって新しい選択肢を提供できることで、企業が持続可能な調達方法を選んだり、CO2排出の大きな要因である輸送を削減する道を示せるようになると信じています。これにより、企業はより良い未来を築くための一歩を踏み出せるのです。
「Taiga」は今日の製造業を具体的にどう助けますか?
Taigaが提供できる大きな支援の一つは、目に見えない部分にあります。世界には多くの工場やスキルを持つ人がいますが、彼らは自分の製品や技術を必要としている人たちとつながる方法を持っていません。例えば、日本には素晴らしいサングラスの蝶番を作る職人がいます。一方、オーストラリアにはそのサングラスをデザイン・販売するクリエイティブな会社があります。この二つが協力すれば、高品質な蝶番を使った魅力的なサングラスが生まれ、市場での競争力が高まります。しかし、現状ではお互いに出会うことができず、協力できません。そのため、彼らはAlibabaのようなプラットフォームに頼らざるを得ず、結果として品質が保証されない部品を使用したり、コミュニケーションの不足から誤解が生じたりします。これが現在のサプライチェーンの問題を生み出しているのです。協力することで、両者の強みを活かした新しい価値を生み出すことができるのに、つながりがないためにそのチャンスが失われてしまっているのです。
また、セキュリティの面でも、設計者や新たな製品開発に取り組む人々は、図面のデータを製造業者に安心して渡せるようになります。私たちはデータの管理と保護を最優先に考えており、情報がどのように扱われるかを明確にしています。これにより、情報が漏れたり拡散したりする心配をせずに安心してプロジェクトに取り組むことができます。
さらに、サプライチェーン全体のCO2排出量をすぐに知ることができたら、どれほど便利でしょうか。決定を下す前にCO2削減の情報を得られるため、従来の方法と比べてどれだけの削減が可能かが明確になります。サングラスの蝶番職人がTaigaを利用することで、持続可能な材料や効率的な製造方法、そして環境に優しい製造業者を選択することができます。これにより、環境への負荷を軽減しながらCO2排出量を抑えることが可能になります。また、環境に配慮した製造業者と連携することで、より持続可能な製品を提供し、自分の選択が環境に与える影響を理解しながら安心してプロジェクトを進めることができるようになります。
今後、Taigaはどのように進化し続けるのでしょうか?
私たちはかつて、ファックスやメールを通じて製品の仕様書を工場や商社に送信し、つながりを築いていました。工場や商社は受け取った書類をもとに、自分たちの知人に連絡を取り部品を調達していました。これがいわば、製造の1.0時代と言えるでしょう。
次に登場したのが、製造の2.0時代でもある、インターネット上でユーザーからの部品調達リクエストを受け付け、データベースに登録された工場とマッチングする仕組みです。具体的には、ユーザーは必要な部品の仕様や数量を入力すると、それに応じた工場を自動的に見つけ出します。このアプローチは、1990年代や2000年代初頭には非常に効果的でしたが、現在ではテクノロジーやデータ解析の進化により、より効率的で価値のある方法が求められるようになっています。
そこで、Taigaは製造の3.0モデルを構築しています。私たちはもはや静的なデータベースにただ座って、注文を処理するだけではありません。Taigaは、有益な情報を提供し、製造業界での協力者として、お客様がより良い意思決定を行えるよう多くの機能を備えています。ここで大切なのは、私たちの技術や特許そのものではなく、考え方です。私たちは、Taigaがお客様の意思決定をサポートし、業務を効率化することで取引をより円滑に進めることができると信じています。しかし、ただ取引を簡単にするだけでは不十分です。私たちは、お客様が既に考えていた選択よりも、より良い解決策や提案を提供することが可能です。これこそが、Taigaが製造の2.0時代と異なる点です。
私たちは、知識と技術を活かして、未来のものづくりをより良いものにするために常に進化し続けています。
Taigaと共に、新たなアイデアや価値を創造し、製造業の未来を共に築いていきましょう。
株式会社3D Printing Corporation
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